CULTURE & LIFE
クリエイティブチームDo it Theater(ドゥイット・シアター)がテーマごとにおすすめの映画を3作品紹介する、新連載《土曜日のシネマサロン》。第2回目のテーマは「きらきらと輝く海にうっとりする映画」。夏気分を盛りあげてくれる、眩い海に思わずうっとりしてしまう映画をご紹介します。
Do it Theaterのユーコンです。これから本コーナーではDo it Theater 女子部が様々な切り口のテーマで、おすすめ映画をリレー方式でご紹介していきます。
第2回目のテーマは「きらきらと輝く海にうっとりする映画」ということで、『君の名前で僕を呼んで』『めがね』『海辺のポーリーヌ』の3作品をセレクトしました。
Index
ため息がでるほど美しい。少年はその夏、愛を知った。
title:『君の名前で僕を呼んで』
【story】
とあるイタリアの小さな町。17歳のエリオは代わり映えしない夏を過ごしていた。ある日教授である父親の助手を務めるオリバーが家にやってくる。長身、色白、端正な顔立ち。エリオは彼から目を離すことができない。そしてひと夏の、少年の儚い恋が始まった。
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イタリアの輝く日差し、心地よい鳥のさえずり、万華鏡のごとくきらめく水面。どのシーンを見ても夏の魅力を綺麗に切り取っている映画です。そしてなんと言っても主演男優2人が美しすぎる。眩ゆい夏の風景と美青年、落ち着いた色彩と繊細なライティングはまるで西洋絵画のよう。海辺で2人の距離が縮まるシーンは額に入れて飾りたいくらい!1980年代が舞台なので、イタリアンティーンが着こなす大胆なテキスタイルやカラーワンピース、デニムオンデニムなどのレトロファッションも見どころです。世界的に評価を受けた本作は、続編の制作も決定しています。主演のティモシー・シャラメくんはこの映画で一躍スターとなり、数々の作品に引っ張りだこの期待の新星。彼のことが気になったら他の作品もぜひチェックしてみてください。
「自由」を探している人は、この映画を教科書に。
title:『めがね』
【story】
南の島の小さな宿「ハマダ」。その宿にはめがねをかけた個性的な面々が集う。都会からきたタエコはどこかお節介な宿の住人たちにイライラ。しかし次第に島の雰囲気に溶け込み、”たそがれる”コツをつかんで、”自由”な女性になっていく。
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キャッチコピーは「何が自由か、知っている」。この映画の魅力は「自由になる方法」ではなく、「自由で在ること」を教えてくれるところ。ゆったりと流れる島時間、心地よい波の音、無限に広がる地平線。目的とやる事がなくても時間は自然とすぎてゆく。その時間の経過にただ身をまかせることが最大の自由なのだ、ということを教えてくれる映画です。作品の中で「いつまで島に?」「飽きるまで」というセリフがあります。長い夏休みをとって、帰りの航空券はとらずに時間を気にせず海を眺める。そんな自由で贅沢な時間を後押ししてくれる作品。そして最大の魅力はロケ地である与論島の美しい海!日本とは思えない天国のような海辺の風景にたっぷりと癒されてください。しずる感満載の食事シーンもオススメ。
大人の恋ってフクザツ。紺青にきらめく海辺のアバンチュール。
title:『海辺のポーリーヌ』
【story】
フランスの避暑地ノルマンディー。15歳のポーリーヌは従兄弟とヴァカンスにやってきた。周りは身勝手な大人ばっかり。初恋、浮気、片思い、様々な恋愛が渦めく海辺でポーリーヌは何を想うのか。少女の夏の成長を描いた恋愛喜劇。
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夏の海って眩しい日差しも相まって開放感ありますよね。この映画は、そんな海辺で解放されてはしゃぎすぎちゃった大人たちを反面教師に、少女・ポーリーヌが成長していく様を捉えた映画です。寄せては返すを繰り返し、一定のリズムを刻み続ける海。そんな海とは真逆の、面倒で落ち着きのない駆け引きだらけの大人たちの恋愛模様。複雑な大人の恋愛と初々しい初恋が入り乱れる海辺を、まっすぐ純真な瞳で見据えるポーリーヌ。「私は海のように自然体で、自分の心に素直に生きるわ。で、あなたはどうするの?」と語りかけられているような気持ちになる作品です。サンゴをあしらった大ぶりのチョーカーや、シフォンリボンのヘッドドレスなど、小物使いが光る登場人物たちのファッションにも注目です。
海は地球上で一つしかない存在ですが、そこでは様々な物語が生まれています。私は海を見ると海を美しく映した映画のことを思い出し、登場人物の想いやシチュエーションに身を重ね妄想したりします。スポーツをしたり、音楽を聞いたり、お酒を飲んだりと、海での楽しみ方は様々ですが、「海と映画」をテーマにそんな妄想にふけるのもなかなか贅沢で、オススメの夏の過ごし方ですよ。
©Frenesy , La Cinefacture
『君の名前で僕を呼んで』
『めがね』
© 1983 LES FILMS DU LOSANGE-LA C.E.R.
『海辺のポーリーヌ』
text : ユーコン(Do it Theater)
●Do it Theater(ドゥイット・シアター)
“あたらしいシーンは、Theaterからはじまる”をテーマに、シアター体験を作り出すプロデュースチーム。今年も開催する「Holiday Circus(ホリデーサーカス)」では2年連続で野外シアターを上映!また 累計4万人以上が来場した野外シアター「品川オープンシアター」や横浜赤レンガ倉庫とマリンアンドウォークヨコハマの2会場同時開催の「シーサイドシネマ」、 ロックバンドSuchmosとタッグを組んだ「DRIVE IN THEATER Suchmos」など、映画を観るだけではない、総合演出された新しいスタイルのシアター体験を全国に作り出しているチームです。
www.ditjapan.com
Design_Koinuma Kenichi
Illustration_MARU
Edit_Takehara Shizuka
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