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31.MAR.2017

Movie Column 15
ファーストレディ、ジャッキーの知られざる物語

COLUMN
人生最大の試練が訪れた時、強さは試される

 

かつてアメリカにもロイヤルファミリーがいた。

ハンサムな大統領とファッションアイコンとして世界中の注目を集めた妻、愛らしい幼い子供たち。それは、つい最近まで駐日アメリカ合衆国大使として在任していたキャロライン・ケネディの一族、ケネディ家だ。王室のないアメリカにおいて彼らはロイヤルファミリーに例えられることが多く、永遠の憧れとして今も多くの人の心に残る。

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ケネディ家は著名な政治家や実業家を輩出する名門一族だったが、ジョン・F・ケネディと妻のジャクリーン・ケネディ(キャロラインの両親)の登場により一層華やかなものに。でもなぜ彼らはそこまで愛されるのだろう。まるで映画スターのような美男美女のカップルだから?別荘をいくつも持つリッチな一族だから?素晴らしい政治的手腕? 残念ながらジョン・F・ケネディは大統領としての成功を収める前に志半ばで人生を終えた。

映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』では、知ったつもりでいた歴史の1ページの真実が明らかに。

 

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本作はケネディ大統領が暗殺されてから、数日間にわたるジャクリーン・ケネディことジャッキー(ナタリー・ポートマン)の物語。初めて目にするジャッキーのタフさは、かわいらしいお嬢様的なパブリックイメージとの違いに驚くばかり。スタイルばかりがクローズアップされてきたファーストレディの本当の姿はまるで別人のよう。

 

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銃撃による暗殺から、刻一刻と過去の人になりつつある夫を忘れさせないために、ジャッキーは気力を振り絞り、知恵を働かせる。どうしたら夫を伝説的な存在にできるか。わずか2年10か月の就任期間ではあっという間に人々の記憶から消されてしまう。語り継がれるような盛大な葬儀をすることに答えを見出すが、緊迫した情勢の中で状況は厳しい。それでも厳かで立派な国葬を執り行うとジャッキーは心に誓うのだが…。

 

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最後のミッションに挑もうとするジャッキーの思いはもはや執念、正直なところ今の同世代の普通の女性には共感するには難しいほどの強すぎる思いだ。可憐な美しさの内側にこれほどの芯の強さがあっただなんて、誰に想像することができただろう。さらに史実としてジャッキーは父親ほど年の離れた大富豪と再婚するなど、この後も興味深い人生を送っている。「真実は小説よりも奇なり」と言われるが、ジャッキーの真実は何よりもドラマチックで、まだ知られていない彼女の一面をもっと知りたくなる。

『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』

3月31日より、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開

配給:キノフィルムズ

(C)2016 Jackie Productions Limited

text:Momoko Yokomizo

 

 

 

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