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16.APR.2017

Movie Column 16:今求められるのはさえない系⁉︎ 難あり男子の恋愛青春ファンタジー

COLUMN
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森見登美彦の大人気小説『夜は短し歩けよ乙女』のアニメーション映画で、星野源が主人公の空回りしまくる大学生に

世間で恋愛に不器用なことが「こじらせ系」と騒がれて数年、はじめは腫れ物的に扱われていたけれど、星野源が演じた大ヒットテレビドラマの主人公しかり最近では愛すべき存在になりつつあるよう。なんでもできちゃうプレイボーイより時代は難あり男子。映画やドラマの主人公たちはスタイリッシュなマッチョよりも地味メガネ、レディファーストよりも女性経験ゼロとこれまでのモテ要素は逆転し、多少の癖も愛しさのひとつに。浮気を心配するよりも、やっぱり一途に愛されたいもの! 映画『夜は短し歩けよ乙女』のヒロインのように、こんなに想われたら幸せ。

京都の夜に巻き起こる不思議な出来事と、不器用な恋の行方は?

原作は同名の累計130万部を超えたベストセラー小説。星野演じる、偏屈で妄想癖のある’先輩’はクラブの後輩である“黒髪の乙女”にひそかに思いを寄せ、「なるべく彼女の目に止まる」ようナカメ作戦を実行するもなかなか気付いてもらえない。あの手この手と外堀は埋めまくるが、核心には近づけないのがこじらせ系の性。一癖も二癖もある仲間たちが起こす騒動に巻き込まれながら、京都の夜は更けてゆく。

 

アニメーションならではの面白さ

“アニメ”というキーワードだけで「自分の趣味じゃないわ」と遠ざけてしまう大人は多いかもしれない。かく言う自分自身がまさにそのタチで、積極的に見る機会はほとんど無し。でもそれって大分損をしてきたのかも⁉︎と思わせるのが、本作。前出した主人公の不器用な恋の行方の面白さはもちろん、ポップでセンスのあるアニメーションは摩訶不思議な森見ワールドの魅力を最大限に引き出している。原作から紡がれた一晩の新たな物語を乙女たちにぜひご覧いただきたい。

『夜は短し歩けよ乙女』

http://kurokaminootome.com/

4月7日より、全国公開

配給:キノフィルムズ

(C)森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会

text:Momoko Yokomizo

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