Clips

Menu

menuを開く/閉じる
[INDEX に戻る]

Clips Detail

29.DEC.2017

「冬の晴れた日、測候所から」

COLUMN
JOURNEY JOURNAL 27

もうすぐ2017年が終わりますね

 

年内最後の更新は

伊東、小田原への旅

 

西へ向かう機会が多い1年でしたが

最もよく行った場所といえば静岡県の伊東でした

 

熱海で伊東線に乗り換えて

単線電車に揺られ窓の外を眺める

 

電車がトンネルを抜けると

目の前に広がる同じだけの分量の海と空

景色に引き寄せられるように足が向く

気がつくと行ってしまう

完璧な水平にいつも憧れています

 

伊東についてどこが好きかと聞かれると

うまく答えられないのですが

 

ここが好きだ!と即答できるものよりも

理由はよくわからないけれど何かいいんだよなぁ

という感情の方が長続きするような気がします

これって人に対してもそうかもしれませんが

 

伊東に惹かれる理由を挙げていくと

今年が終わってしまいそうなので

それはまたいつか改めて

 

今回の旅の目的は

伊東へ向かう途中、小田原にある

 

江之浦測候所

 

杉本博司さんと新素材研究所が手がけた

新しい景色を眺めに

測候所とは気象観測をする場所

 

冬至光遥拝隧道

暗く細い道の先に見えるのが相模湾

冬至の朝に昇る陽光がこの道を貫いて

軸の対極にある石を照らすのだそうです

ポツンと置かれた止め石

これ以上先へは行かないようにの合図

 

施設の随所で見かけては

いじらしい姿に心を持っていかれる

 

測候所の中には

京都の待庵を本歌取りした

「雨聴天」という名の茶室も

 

トタン屋根を雨が打つ

雨音を聴く、で雨聴天(有頂天)

 

お茶の世界を知りたくなるような

まだ深入りしないでおきたいような

 

面白いからこっちへおいでと

呼ばれているような名前です

ちょうど今年

夏の京都で訪れていた待庵(妙喜庵)

 

2畳の茶室は薄暗く

そこだけ真夏の暑さがひやりとした小さな宇宙

 

この茶室に纏わるいくつかの話も含め

 

思えば旅先のあちこちで

茶道に手招きれる感覚の1年でした

 

脈絡なく気ままに進んでいるようでいて

大きな軌道の上を

ただ歩かされているだけなのかもしれないなぁ

 

高台から海を眺めながら

そんなことを考えたり

 

今はまだ新しいこの場所が

照らされ吹き曝され変化する様子

 

春や夏、別の冬もまた

見に来たいと思う場所でした

 

12月22日

冬至光遥拝会

 

友人の写真を1枚だけ拝借

via @y_a_m_a_o

 

年に1度の冬至の朝

集まった人達はそれぞれに

晴れを願い、光を思ったのでしょうか

 

今年も1年間ありがとうございました

良いお年をお迎え下さい

 

杉本さんの代表作の1つ

海景の前にて

それではまた

http://instagram.com/journe__y

______________________________

プロフィ-ル

JOURNEY attaches de presse

ファッションをはじめ

うつわと生活道具・プロダクト、

個性のある小さなSHOPまで

ライフスタイル全般を行き来する

旅好きのアタッシェドゥプレス。

SNAP